行政についての訴訟判決

行政についての訴訟判決

  • ◆S50. 6.11 大阪高裁 昭和49(行コ)19 所得税青色申告承認取消処分取消請求控訴事件(1)◇

 

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ついて触れていない。以上を要するに原告の診療報酬請求権は、被告の何んらかの行為に基づいてはじめて発生するものではなく、診療担当者が、個々の診療行為を行なう都度法規の基準に従い当然に発生するものであり、被告のなす審査は、右請求に対し、右基準に従い医療制度を適正に運用すべき立場から専門的に行ない、右請求がその基準に合致しないと認めた場合に減点という形でその支払を拒絶するに過ぎないものと解され、右支払拒絶の意思表示によつて原告の右請求権の発生、消長等に何らの変動を及ぼすものではないから、これが行政事件訴訟法三条の規定にいう行政庁の処分その他公権力の行使に当たる行為とはいえない。
してみると、原告が、前記審査に基づく減点を不服として直接給付の訴を提起するのであれば格別、これに対して処分の取消しの訴えを提起すること

は、その余の点について触れるまでもなく不適法といわざるを得ない。
よつて、原告の本件訴はこれを却下することとし、訴訟費用の負担につき、民事訴訟法八九条を適用して主文のとおり判決する。
(裁判官 石川正夫 亀岡幹雄 大島哲雄)
◆S50. 6.11 大阪高裁 昭和49(行コ)19 所得税青色申告承認取消処分取消請求控訴事件◇

○ 主文
本件控訴を棄却する。
控訴費用は控訴人の負担とする。
○ 事実
一、当事者の求めた裁判
(控訴人の申立)
原判決を取消す。
被控訴人が控訴人に対し昭和四七年三月九日付でした所得税の青色申告承認取消処分は、これを取消す。
訴訟費用は被控訴人の負担とする。
(被控訴人の申立)
主文同旨の判決
二、当事者双方の主張並びに証拠関係は、次に付加するほか、原判決事実摘示のとおりであるから、これを引用する。
(控訴人の主張)
(一)、青色申告者の帳簿書類の保存義

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